考え方として、いつも悪いことを考えているタイプの人と、一番いいことを考えているタイプの人とに、分かれていると思います。
悪いことを考えている人だと、必ずその通りになるとは言い切れませんが、どちらかと言うと、やはり磁石の極みたいなもので、そちらに引っ張っていかれる傾向がある、ということだけは事実のようです。
ですから、最悪というものを、あまり思いの中で、固めてしまわない方がいいと思います。
方法論としては、最悪の事態を受け入れる準備だけはしておいて、あとはいいことだけを考えておくというのが、最適ではないかと思います。
失敗体験の多い方は、どうしても心の癖として、一番悪いことだけを考えていたら、これ以上悪くならないので、安心というタイプの人がいるようです。
それで底が固まると思うかもしれませんが、そうするとその底は残念ながら、段々と沈んでいくものなのです。
もっともっと、悪いところの最低が出てくるので、そう思ってはいけないのです。
上の方をできるだけ見るようにして、神様、仏様の御心のままに、私達は自分のできる範囲のことをやっていく、それが良い心持ちで生きられる考え方です。
取り越し苦労をしないで、今を最大限に幸福に生きるべきです。
人間というのは、自分の考えているところの、その通りの人間になると言われています。
毎日繰り返し思っていることが、あなた自身であるということなのですね。
見かけとか、服装だの、外見だの関係なく、何を考えているかなのです。
その考えが、自己実現していき、時間を経て、あなたが考えている人間になるのです。
未来が肯定的か、否定的か、未来が幸福であるか、悲観的であるか、それはその人の「心の種子」によるのです。
未来を幸福なものにしようとするならば、肯定的な種子を心の中に蒔き、育てていくことです。
育てるためには、常に繰り返し考えることです。
悲観的なものに負けそうになったら、それに負けないように気力を出し、努力し、今日できることをやり、明日の希望を考えることです。
マイナスの考え方に、支配されそうになったら、プラスの考え方を出していくことです。
心の中では、二つのことを、同時に思うことはできません。
肯定的自己像を持って、成功し幸福になって、世の中のお役に立っていくことで、周りの人も幸福にしていくというイメージを、いつも持って頂きたいと思っています。
それが、人生に勝利していく事になると思います。
考え方は、強い力を生むことだということですね。
ウイリアムジェームスという心理学者も、その人が考えているところのものが、自分なんだと言っております。
悲観主義は人を弱きに導き、楽観主義は人を力に導く。
自分は、それができないと言った瞬間から、可能性の道は閉ざされてしまう。同じ能力の持ち主でも、プラス思考で取り組んだ人はうまくいき、マイナス思考で取り組んだ人は上手くいかない。まさに人間は、自分が考えた通りの結果を手にするのである。
自分がこうしたいという映像を、頭に思い浮かべ、その映像をずっと抱き続けていると、じきに考えていた通りのことが、起きるものだ。
必ず実現するという固い信念だけが、本来実現するかどうかわからない結果を、実現させるのである。
できるかどうかわからないような試みを、成功させるただ一つのものは、まずそれができると信じることである。
このように、ウイリアムジェームスは、私たちに素晴らしいメッセージを、伝えて下さっています。
おもいは実現するものであるから、自分、家族、縁ある方々、日本、世界中の方々が、笑顔で毎日を過ごせるようにと、おもいを発し続けていきたいものです。