現代では、プチ整形といって、比較的に気軽に、美容整形ができるようになってきて、整形すれば外見が変わり、自信を持って明るく生きられて、人生が変わるように見えるところもあるでしょう。
親から頂いた体を、あえて傷つけてはいけない、という考えがありますが、日本でもだいぶ整形が、進んできたように思います。
でも本当は、心が変われば、外見も変わってくる面があるような、気がいたします。
男性であれ、女性であれ、どんな人であっても、元気はつらつとしていると、周りも何となく元気になってきたりします。
そうすると、実際よりもずっと良い人で、素晴らしい人のように、見えることもあると思います。
また、外見的な年齢だけでなく、心の年齢も関係してくることもあることでしょう。
凄く落ち込んだ時に、暗い色の服装をしていると、さらに落ち込むことになるので、そういう時こそ、明るい服装に替えたり、明るいネクタイなどで引き締めたりして、気持ちを変えてみるのも良いかと思います。
もちろん、整形して美しくなると、他人から、愛されるようになることもあるかもしれないし、幸福感を味わえるようになるかもしれません。
でもそれには、限度があるのではないでしょうか。
現在ありのままの自分であっても、努力によって変われることもあると思うのです。
心境や意欲、意思力、表情や着るものなどでも、変わっていくのではないかと思います。
心の姿は外見に出てくるからです。
全てが揃って、完全に美しい人も素敵に見えますが、ご自分で少し自信がないな、と思っている方も、長くお付き合いしていくにつれて、だんだんと味が出てきて、魅力を感じ、好感度がどんどん増して、愛されていく人が、たくさんいらっしゃるように感じます。
お釈迦様の教えに、美貌と権力のために、不幸になってしまった女性のお話があります。
外見が美しかったがゆえに、自分の欲望に振り回され、他人を踏みにじっても構わないという、心の醜さで、全てを失うことになってしまい、自分の人生はいったい何だったのか、何のために生きて来たのか・・・と苦しむことになりました。
彼女は、「外見の美しさは、いつかは失われるもの、真の美しさは、内面の美しさ、心の美しさにこそあり」というお釈迦様の教えに心打たれ、深く反省し、悔い改め、善行を積む人生を歩み始め、心の安らぎこそ、本当の幸せだと気付きます。
外見の美しさに頼った生き方に、本当の幸福は無く、自分の内なる価値に目覚め、内面の美しさ、強さ、そして優しくあたたかい心が、いかに大切かを、説いて下さっています。
心が変われば、外見が変わってくることもありますし、さらに内面の美しさを磨くことで、真の幸福を感じ取ることができると思います。
内面を見つめ、心の美しさを求めつつ、ありのままの自分を受け入れ、自信を持って、ご自分の人生を自分らしく、生きていきていけますように、心からお祈り申し上げます。